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世界自閉症啓発デーとは? 目的やイベントの内容などを詳しくご紹介

2019/06/06

4月2日は、世界自閉症啓発デーと定められています。各地でイベントなどが開催されるなど、自閉症への理解をより深めるきっかけとなっているのです。2019年もイベントが開催されました。とはいえ、世界自閉症啓発デーとはどのようなものなのか、どんなことを行うのかなど、分からないことも多いと思います。この記事では、世界自閉症啓発デーについて見ていきましょう。

  1. 世界自閉症啓発デーとはどんなものなのか?
  2. 世界自閉症啓発デーの内容
  3. 世界自閉症啓発デーでよくある質問

世界自閉症啓発デーは、社会に自閉症への理解を求めるために定められた日です。開催されるイベントなどを通じ、情報共有や意見交換など家族同士の交流も生まれるでしょう。世界自閉症啓発デーについて、ぜひご一読ください。


1.世界自閉症啓発デーとはどんなものなのか?

世界自閉症啓発デーが制定された経緯や、目的などをご紹介します。

1-1.世界自閉症啓発デーの制定は2007年

世界自閉症啓発デーが制定されたのは、2007年12月18日です。国際連合総会の本会議で、加盟国の支持を得て採択されました。提案したのはカタール王国の王妃で、イスラエルと共同でイベントを開催したのをきっかけに、各地でさまざまな催しがなされるようになったのです。

1-2.毎年4月2日にイベントが開催される

世界自閉症啓発デーとしてイベントが開催されるのは、4月2日です。また、日本では、4月2日から4月8日を発達障害啓発週間と定め、認知や理解を深める活動を行っています。

1-3.自閉症について知ってもらい、過ごしやすい社会にすることが目的

自閉症の子どもは一見不思議な行動を取ることや感覚が過敏なことがあり、適切な接し方が難しい場合もあります。世界自閉症啓発デーのイベントによって自閉症についての理解を広めることで、自閉症と診断された子どもやその家族が過ごしやすい社会を作ることが目的です。

2.世界自閉症啓発デーの内容

世界自閉症啓発デーでは、ライトアップイベントや日本独自の取り組みがなされています。具体的な内容を見ていきましょう。

2-1.誰でもイベントに参加できるのが魅力

自閉症について多くの人に関心を持ってもらうため、イベントは誰でも参加することができます。事前申し込みが必要な場合は、掲示物などを確認して手続きをしましょう。シンポジウムやディスカッションなども行われ、ライトアップイベントなども開催されるなど、自閉症をより身近に感じることができるのが魅力です。

2-2.ライト・イット・アップ・ブルー

世界自閉症啓発デーのカラーは、青です。イメージカラーをアピールするため、ライト・イット・アップ・ブルーというライトアップイベントも行われています。東京タワーやスカイツリーなどのランドマーク・名所旧跡などを中心に、世界各国で開催されているのが特徴です。2017年に日本でライトアップイベントが開催された施設は、世界自閉症啓発デー日本実行委員会のホームページより閲覧できます。

2-3.自治体ごとに取り組みに違いがある

世界自閉症啓発デーの日本国内におけるイベントは、横浜・京都・名古屋・函館・大阪などの主要都市だけでなく、全国で行われているのが特徴です。また、自治体ごとに開催内容に違いがあります。2-1で既述したシンポジウムやディスカッションを中心に行う場合もあれば、自閉症の子どもによる制作作品の展示・演奏などを行う自治体もあるのです。また、パネル展示やリーフレットの配布など、自治体ごとに工夫を凝らしたイベントが開催されています。2017年に行われた各自治体のイベント内容は、世界自閉症啓発デー日本実行委員会のホームページで確認してください。

2-4.事前申し込みをして参加しよう

シンポジウムやディスカッションなどのイベントは、定員が決まっているため、事前申し込みが必要です。世界自閉症啓発デー日本実行委員会の公式サイトで告知があったら、事前に申し込みをしましょう。ライト・イット・アップ・ブルーは、誰でも自由に参加や見学ができます。イメージカラーの青を身につけて参加するよう、アナウンスがある場合もあるでしょう。

3.世界自閉症啓発デーでよくある質問

世界自閉症啓発デーに関する質問を集めました。

QSNSでも世界自閉症啓発デーに関する情報を共有できるのか?
A.はい、可能です。ツイッターとフェイスブックでは、プロフィール画像に世界自閉症啓発デーのロゴなどを入れるキャンペーンを行っています。自閉症支援団体Autism Speaksによるサービスです。また、4月2日だけ、シンボルカラーの青い服やアクセサリーなどを取り入れる方法も、情報共有に役立つでしょう。

Q.世界自閉症啓発デーへの取り組みを行っているのは自治体だけなのか?
A.一般企業やNPO法人なども、取り組みを行っています。活動報告の一例は、世界自閉症啓発デー日本実行委員会のサイトでご確認ください。また、同サイト内では、企業や団体への協力も呼びかけています。

Q.イベントには参加できないが、個人でもできることはあるのか?
A.世界自閉症啓発デーへの応援メッセージを送ることができます。応援メッセージは、著名人からも送られているのです。応援メッセージの投稿フォームを利用しましょう。ハンドルネームでの投稿も可能です。NPO法人あっとオーティズムでも、セルフィサインを募集しています。セルフィサインのフォームは、ホームページよりダウンロード可能です。

Q.各国の世界自閉症啓発デーへの取り組みは、どこで知ることができるのか?
A.国立障害者リハビリテーションセンターのホームページを参照しましょう。世界自閉症啓発デーに関する各国の取り組みが紹介されています。主要国の活動や取り組みを知ることができるでしょう。

Q.世界自閉症啓発デーのシンボルカラーは、なぜ青なのか?
A.青は、癒やしや希望などを表しています。自閉症の子どもがリラックスしてイベントに参加でき、自分に自信を持つことができるようにとの願いが込められているのです。

まとめ

世界自閉症啓発デーは、毎年4月2日と定められています。日本では、4月2日から4月8日を発達障害啓発週間として、さまざまな取り組みがなされているのです。世界自閉症啓発デーは、世界各国でイベントやライトアップなどが行われます。誰でも希望すれば参加できるため、自閉症への理解を深めるきっかけにしましょう。