療育日誌

ピタッと止まる

2017/10/31

リトミックの中で、音楽に合わせて走る場面があります。子ども達の気持ちが乗って、走る速度も最高潮に達する頃、リーダーの先生が音楽を止めてタンバリンを鳴らし、「ストップ!」と声をかけます。すると、子ども達はその場でピタッと止まります。中には、楽しくて走り続けたい子もいるのですが、お友達が止まっている姿を見たり、先生が改めて声をかけたり、先生が手をつないで一緒に止まったりすると、動きを止める事ができます。「止まる」という行動ですが、耳で聞いてわかる子、目で見てわかる子、大人が一緒に行う事でわかる子…と、理解の仕方に個性がありますから、サポートの仕方も変わります。その子にどう関わり教えたら、その場に応じた行動ができるようになるか…楽しく体を動かす遊びの中にも、日常生活や集団生活に必要な力を育てるための療育のポイントが隠されています。(療育広場 ぱっそ)